リウマチ科
Rheumatology
リウマチ科
関節リウマチ
関節リウマチは関節が腫れ(滑膜炎)、放っておくと関節が変形(関節破壊)して動かなくなってしまう病気です。本来外敵と戦うための免疫機能に異常をきたし、自分の体を攻撃していることが原因です。
関節リウマチ治療のポイント
- たった一つの関節が腫れている状態でも関節リウマチが疑われます
- 早期発見、早期治療
- 関節破壊の進行をふせぐ積極的な薬物治療
◆早期発見
血液検査だけでは診断できないこともあり、超音波検査やMRIにて関節の炎症(滑膜炎)を早期に発見できるようになりました。
◆早期治療
リウマチは発症してからの時間が短いほど薬が良く効きます。
関節リウマチにおける3つの寛解を目標に
- 関節の痛みや腫れがなくなり、検査値異常もない(臨床的寛解)
- 関節破壊の進行がない(構造的寛解)
- 身体機能の障害が進行しない(機能的寛解)
早期から適切な治療を行うことで、寛解を達成することに加え、維持することができるようになってきています。
関節リウマチの治療法
関節リウマチの治療法としては、薬物療法、運動療法 手術療法、があります
◆薬物療法の進歩
従来の抗リウマチ薬に加えて、この10余年の間に登場した生物学的製剤のおかげでリウマチ治療の成績が格段に上がりました。
◆手術療法
手術療法には増殖した滑膜を取り除く滑膜切除術 破壊された関節を人工関節に置き換える機能再建術等があります。
◆リハビリテーション
リハビリテーションは関節の動く範囲を広げて血流を良くし痛みやこわばりをとるための運動療法、患部を温めて痛みやこわばりを和らげる温熱療法があります。
基礎療法について
医療としての治療の他、患者さん自身が普段の生活の中で行う基礎療法も大切になります。
関節リウマチの正しい知識を持ち病気と向き合うことが基本となります。
- 安静
- 日常生活は無理をせず体と心の安静を保ちましょう。
- 保温
- 体の冷えや室温が高くならないように気を付けましょう
- 睡眠
- 睡眠を十分にとりましょう
- お酒
- タバコ お酒とたばこはなるべく控えましょう。
日常の注意
関節リウマチを発症すると病気や薬の影響でちょっとしたことも体への負担となり、感染症を招くことになります。
気を付けたいポイント

外出時マスクを着用しましょう。

帰宅時にうがいを忘れずに行いましょう。

冬は加湿器などで乾燥対策をしっかりしてください。

汗をかいた後は清潔にしてください。

インフルエンザワクチンの予防接種を受けましょう。
